リーダー自らが取り組む

チームをどう率いていくのか、色んな方法があると思います。けれども、この昨今、多くの企業様の場合、チームリーダーはプレイヤーを兼務している事が多くなりました。とは言っても、チームリーダーではなく、企業のリーダーが、どう関わっていくかによって、チーム全体のモチベーションが変わっていくのを見せつけられる事があります。

チームリーダーは頑張っているけれども、企業の経営リーダーがどう関わるのかを、どう魅せるか。

とある中小企業様で研修をさせていただいたのですが、その企業様では、経営者も一緒にマナー研修を受けられました。パートの女性が多いのですが、社長が自ら一緒に研修を受ける事によって、「社長も真剣に取り組むんだから、私達がやらないわけにいかないよね」と、文句一つ言う人なく、昼食の時も経営者に差し入れをされる方がいらっしゃるほどの親しさと、やる気の促進をされていらっしゃいました。

また、別のいくつかの中小企業様では、仕事が減ってしまって「会社は大丈夫かしら?」となんとなく不安な表情を浮かべて、沈んでいた社員やパートさんたちを活気づけた社長様の取り組みがありました。
それは、自らが部品を運んだり、機械調整を手伝ったりと、会社内を走りまわるような仕事を自ら短時間でも行なって、声をかけながら、活気づける事をされていました。

いづれの場合の企業様達も、現在も伸びている企業様達です。

他に伺った企業様では、経営者は部下の文句を言いながら、指示をされて、自分はお部屋に篭っていらっしゃいました。

何が良い悪いというのは、私にはよくわかりません。
けれども、不景気知らずで頑張っている企業様(私の場合は中小企業様)は、辛いと従業員が感じている時期に、自らが短時間であったとしても、一緒に取り組む姿勢を見せているということが共通しているように感じました。

一緒に汗を流す。一緒に笑いを共にする。一緒に学ぶ事を厭わない。
リーダーの雰囲気が、職場に大きな影響を与える場面では、経営に携わる人達が一緒に取り組む姿勢自体が、メンバーに活気とやる気を運んでいるような気がしました。

「長時間でなくても、短時間でも効果はある。だから、10分でも20分でも、やっている姿を魅せる事は必要だぞ」
以前の会社社長の仕事が少なくなった時の口癖でした。忙しい時に手伝う人はいるけれど、仕事量が少ない時に手伝ってしまうと、従業員のやることを奪ってしまうからと、携わらない人もいらっしゃるけれど、やはりパフォーマンスとしてでも、自ら動く姿が、従業員の心を動かす原料になっているような気がしました。

最近出会う経営リーダーの皆様の様子をみていて、ふと共通している部分を感じたので、ここに数は少ない企業訪問の感想ではありますが、ヒントになればと思い、記載させてもらいます。

あなたは、リーダーとして、チームにどう関わっていきますか。何をチームに魅せたいですか。

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