楽しんで実践する

何事も楽しく実践したいと思うことってありませんか。けれど、そもそも「楽しく」って、ワハハハと笑っていることなのか。
製造業を体験していると、無駄口をせず、前の仕事に真剣に向き合っていても楽しい事もあります。先日、お客様先の製造業で、この「楽しい」って何なんだろうねと、社長と話しをしました。

そもそもその会社の社長Aさんからのご依頼を受け、何度かその会社様にはコミュニケーションの研修として何度かご提供をさせていただいております。
以前は管理職や各リーダー様向けに行ったのですが、成果が出やすかったのが製造の現場だったということで、今年に入って、是非製造現場の社員向けにお願いしたいということで伺いました。

その時に、以前受けたリーダー様も含めて研修を行ったので、現在の職場の様子が縮図として見られる気がしました。
すると、すごく活き活きしているチームと、どんよりと言いたいことも言えず我慢している部下を抱えているチームが明確に分かれました。拝見していると、リーダーのまとめ方が違うのです。

自分が仕切らなければと、リーダーが気負って真面目な顔のチームと、リーダーが自由に部下に発言させてまとめているチーム。他にも部下の一部が勝手に話し出し統制を取れないチームなど。けれども、どのチームもリーダーの関わり方が、チームのコミュニケーションに影響を与えている事は明確でした。
逆に言えば、メンバーがリーダーに頼りっきりという事もあるようです。

その日の帰り、その日の反省会兼ねて社長とお話をしました。私の見解は社長も感じているようでした。それ以上に、リーダーに期待するよりもメンバーが活き活きして、自分がリーダー位のつもりになってくれるといいなと仰っていました。

何があればいいかなあと話している時に、A社長から出てきた言葉は「楽しくなさそうなんだよね。楽しくして欲しいんだよね」という言葉。
「楽しくって、一人完結の製造が多い職場で話すこともないだろうに、どういうのが楽しいんだろうね」という問いかけをしました。一緒に考えてみました。

その結果、以下のような言葉にたどり着きました。
「楽しいとは、人によって違う。でも、ワクワクしながら仕事できること。居場所がある(役割がある)こと。やりがいが持てること。などは一致して楽しいんじゃないか。」という事でした。

話している内に、Aさんは、「やりがいも居場所も自分で作ればいいのに、経営者と社員じゃそのあたりの感覚が解らないんだよなあ。でも、それを作ってあげるのが、上司の仕事なのかなあ。そのためのコミュニケーションなんだろうなあ。」と仰って、メモをしていらっしゃいました。

「楽しい」って言葉一つ取り上げてみても、その人その人で違うとしたら、いったいチームのメンバーは何を楽しいと感じるんだろう。つまらなそうに見える人は何があったら、活き活きしたり、ワクワクしたり、目が輝いていくのだろう?
それは、本人に聴いてみないと解らない部分ですよね。

だから、改めてコミュニケーションは量も必要なのかもしれないけれど、どんな質のコミュニケーションが必要なのかは、業種によっても変化するのかもしれないと思いました。
ただ、共通しているのは、「相手を知ろうとする」ためにコミュニケーションを増やす事が、A社長の会社では重要なんだなと二人で再認識しました。

個人個人に違いがあるように、その会社会社でも、今何がどのように必要なのかは違うのかもしれません。
今月からの「コミュニケーション研修」の内容が更に深まりそうな予感。

そして、自分の家庭、関わる企業様などでも、再度確認してみたいなと思いました。

あなたが今の仕事で楽しい瞬間ってどんな瞬間ですか。
あなたの会社全体が求めている雰囲気ってどんな雰囲気ですか。

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