時間管理のコツ(2)

時間管理についてですが、昨日お話した人生管理と同等だよって話しに加えて、そうは言っても限られているでしょ!という所に話しを進めていきましょう。
時間管理は結局、自分で時間をコントロールしていると思えることが大切だと痛感しています。そのためにぶつかる壁が「時間が足りない」その足りない時間をどうコントロールするかという事です。でもそんなに簡単な事じゃない。決心が要る。これが現実だと思います。あなたならどうしますか。

私もこの壁にぶつかり、好きなことだからやっていきたいというところまで進んでいたので、とにかく「やりたい」という気持ちばかりです。そうなると時間がどれだけあっても足りません。次の日に回すなんてことも考えられない。じゃあ、寝る間を惜しんでやろう!って奮い立たせる日もあれば、いつの間にか時間が過ぎ、知らないうちに朝って事もありました。
最初はそれでもいいと思っていました。が、悲劇は突然やってきました。
耳が聞こえない。

電話でのコーチングは耳が聞こえなくなってはどうしようもありません。子供も小さく子供の鳴き声すら聴けなくなってしまいました。「一生こうなのだろうか」と数日泣きました。けれど、自分の不摂生が原因ならとにかくやれる治療はとことんしながら、前向きに進むしかない。命はあるんだから。

病名は「突発性難聴」。3日以内に治療をしなければ100% 完治することはない。私はその病院を見つけるまでにすでに4日を過ぎていました。少しでも聞こえればいい。当時唯一の治療だったステロイドを直接血中に点滴する毎日。少しずつ聞こえるようになる実感。毎日2時間の治療時間は私にとって読書の時間に代わり、とにかくほのかな期待とともに毎日毎日1週間以上通いました。しかし結果は、80%未満しか回復しませんでした。それだけ治ったのだから不幸中の幸いだったのかもしれませんが、健康よりやりたい事を優先しすぎたツケは大きなものとして、私の体にずっと残る事になりました。

そんな体験をしながらも、既に慢性化した時間習慣は、やめようという気になれず、今まで迷惑をかけた方の分までと一段と激しくなりました。頭で分かっているのに、どうして私は辞められないんだろう?と葛藤する日々でした。

そこで周囲のメンターの方々に色んなことを聞いて回りました。
「健康じゃないと集中力もなくなる。」「やりたいことがやれなくなる」「周囲に迷惑をかける」「時間に振り回される感覚だけが残る」「自分を振り返ったとき、楽しいと思える部分が少ない」などなど、私と同じような経験をしてきた事もある方々が口々に言いました。

そう思った後に、皆さんがどうされたのか。
「遊びを知らない人は、結局周囲の人に時代遅れを提供することになるから、休むというよりも、関わる時間を作るつもりで割り切った」
「健康を害したことで、ようやく決心がついた」
「全部は無理だから、自分のする事を他人に任せることを決断した」
「とことん楽しんでみようと決めた」

この4つの言葉の共通点があなたには見つけられますか。

そう、「決める」事なんです。決心、割り切るなど言葉はちがっても、自分でこうする!と決めて実行するしかないんです。
私はこの決心がついてないんですよね。

だから、その後は「人に迷惑をかけないために、少しでも調子が悪い時は寝る」と決めたのでした。毎日が無理なら、まず出来ることからやってみようと。
そうなると、今まで無理をしてきたので、結構「眠ったほうがいいな」という日が増えました。体調が悪いわけではなく、そうなる前に寝ておいたほうがよさそうだと思う日が増えたのです。

こんなに自分の体と対話をしてなかったんだなと衝撃すら受けました。
こうして何度も寝る日が続くと、結局自分だけでは出来なくなってきます。その時に、更なる決断をしました。
「苦手な事はプロに任せよう!」
こうして自分が好きなことに没頭する時間を減らさず、「作業」だと思っていた苦手な事にかける時間を省く事ができるようになったのでした。

忙しい人は、きっとめいっぱい頑張っているんです。自分だけの時間管理ではもう限界なのかもしれません。限界までやってみて考えてもいい。けれども、もう少し周囲まで目を広げると、自分の範囲も結果的に広げられます。
何をやめるのか、何を任せるのかを先に「決断」することで、あなたの時間領域は更に拡大していくのです。

最初の「決断」が重いかもしれないけれど、時間管理の幅をもういちど考えてみませんか。

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