ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

自分が気づかないうちに繰り返してしまう思考

   

最近、以前の職場の時に何気ない言葉を書いたノートを見ることが多くなりました。人間観察が好きだったのだろうか?それともその当時は理解できなくて、書き留めておいたのだろうか?けれども、今になって思うことがたくさんありました。

当時の直属の上司ではなく、私の入社当時には工場には2つの大きなグループがあり、それぞれのトップである、AさんとBさんが居ました。
Aさんは、ぶっきらぼうで親分肌。事務方からは嫌われては居るのですが、現場ではみんなが頼りにしながらも、どんどん次のリーダーを育てていける人でした。私はその方に可愛がっていただけたおかげで、自分達の作っている製品の事を沢山教えてもらい、現場の事を理解しながら伝票を処理することもできるようになりました。

Bさんは、工場の中ではAさんのすぐ下に位置する役職ですが、完全に部分的にはBさんがトップである部門がありました。物静かで、かしこくて、多く物を語らないけれど、良く人や現場を観察している人でした。「それは現場で実際に手を動かしている人が考える事。僕は全体を見ることが仕事です。」と言うポリシーを貫いて、当時の私にはちんぷんかんぷんな言葉を良く発していらっしゃったのです。そのBさんの言葉が気になって片隅に「●●?」と良く記載していたものの一つを紹介したいと思います。

今となれば、非常に心理を学ばれていたんだろうと尊敬しますが、当時の私には「この事態に何を言っているんだ、この人は?」と思っていました。その一つが、
「ここで文句や愚痴ばかり言っている人は、他の会社に言っても同じですよ。」でした。その言葉自体は「へえ」と思って聞いていたのですが、更にその後に付け加えた言葉。「その人の思考がそうさせているのですから・・・」とさり気なく付け加えた言葉。

思考がそうさせる?
でも、この会社が嫌だからでしょ?他に言ったら変わるんじゃないの?と、頭の中が????でした。
実際に、辞めた人たちとばったり出くわすと、「あなたが居る所よりいいよ」と笑顔で答えてくれました。「ほらね」と私は思っていたのですが、次に会うと、今まで言っていなかった家族の悪口や愚痴を沢山話してくれました。あれ?あれから変わったのかなあと思い、聞いてみると、
「ううん、今までもそうだったんだけど、会社のストレスでいっぱいだったから言わなかっただけ。今は、会社のストレスがない分、家族のストレスが増大しているわよ。」との事でした。

その時に初めてBさんの言っていた事が何となく理解できるような気がしました。その気づいた瞬間に「やっちゃった」と思った事がありました。

それは、私はちんぷんかんぷんな事ばかりで、実際に至急やらなければならない行動にも「自分で考えれば」と言えちゃう神経が上司らしくない!と良く思っていなかったのです。
結果として、その人が辞められる事になった時に、「文句ばかり言うんだからやってみろ!」とばかりに上司にBさんの仕事を任されたのが自分だったのです。
そうなると、Bさんの事を良く思ってなかったはずの私は、Bさんはすごかったと思い出し、逆に現場の人たちにストレスを感じたりしていたのです。気づけたのはその頃でした。

あらら・・・

正直なところ、そんな感想しか浮かばないほど、やっちゃったと言う感覚でした。

でもどうしてそんな事をするの?
非常に小さい人間の私は、「私ってすごいでしょ!」という一心だったんだと気づいちゃったんです。器の小ささにがっかりでした。でも、気づいたんだから変えられると信じて、昔から周りの人をすぐに信じて、尊敬できていた頃を思い出して、ゆとりをあえて作ってみようと思いました。

すると、気づくとBさんほどではないですが、部下に「考えてご覧!」といえる私が出現してきました。Bさんと違うのは、至急という時だけは、一緒に解決しようと一緒に動いた事でした。クレーム処理で再納品も、人出が足りなくて普通免許で乗れる最大の車で納品をしたこともありました。これはきっと、Bさんの時に悔しい思いをして、Aさんを思い出してAさんの素晴らしいと思っていた部分を真似しただけだと今は思います。

気づかないうちに繰り返している思考は、気づけば変えられるんだなというのが発見でした。

直属の上司は、「小林さんにとっては二人とも良いモデルだったんだな」と言ってくれましたが、二人だけでなく、辞めて行かれた方と話さなかったら、私は今でも気づいてなかったのかもしれません。周囲の人誰もが、私に気づかせてくれる機会を作ってくれていたのでしょうね。

それ以来、部下育成の時に気をつけているのが、その人自身が気づかないうちに陥っている思考パターンってないのかな?という事になりました。気づけば、問いかけるか、伝えてみる。変えるかどうかは選択してもらえばいい。

Bさんのように概念を語っても、チンプンカンプンだと思われるだけでしょう。後々わかるようにと思って伝えるのも一つでしょうが、私はその瞬間瞬間は一回きりなので、その瞬間にわかる言葉で一緒に考えてみたい。今はそんな事を考えています。

自分の思考パターンって、自分では見えづらいものですものね。
あなたも、そんな思考パターン持っていませんか。ちょっと周りの人と話してみませんか。

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