組織の風土が変わる歳月

組織の風土は変わるものですね。とある企業様の研修に伺って思いました。

上司が変わると変化するということもありますが、そのような事以外にも風土は変えられると思っています。それは上司でなくてもいいのですが、上司も協力をしてくださると、変化は一段と早いと感じました。

なぜこんな事を思ったのかと言いますと、とある企業様に伺ったところ、指示命令型が徹底されていたために、周囲の様子を見ながら、手を挙げる方もなく、意見も出づらい。しかも、誰かが答えてくれるのを待っているような状態が見受けられました。
しかし、その中で明らかに若いのですが、手を挙げて発言したり、伝わってきたそのものを伝える事をしていました。
よくよく伺ってみると、私たちが3年にわたり関わってきた企業の方だったのです。
しかも、風土として根付いているので、その方にとっては当然の「上下よりもフラットに意見を伝えられる」「質問をする」「人のはなしを丁寧に聴く」という事が、自然にできていました。

3年前は今回訪れた企業様に似ている風土だったのに、いつの間にか3年経ってみると、風土として根付いている状態にまでなっていたのだなと目の当たりにしました。

今、他に定期的に訪れている企業様でも、考える内容自体が変化してきました。それは、皆が発する「自分への問い」「周囲への問い」に変化が出てきたこともひとつの要因として考えられます。

しかし、言えるのは、たった一人の思いが組織の風土さえ徐々に徐々に変化させていくのではないかという事です。
あきらめなければ、部下の立場でも変化させていけるんだなという事でした。
その一人がどんな立場にある方かによって、スピードは違うのかもしれませんが、続けていれば徐々に変化し、しっかり根を張っていくのだろうと感じました。

これから今回関わった企業様が、数年後、また新しい風土を創り上げている事を想像しながら、今後も関わっていこうと思います。その人達が、本来望んでいる姿になることを信じながら。

コメント

タイトルとURLをコピーしました