ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

曖昧になってしまう責任

   

三人称の「私たち」という言葉。チームとして団結する時には有意義に聞こえるし、効果があるのに、なぜだか使い方によっては曖昧な言葉になってしまうことがあります。

それは責任の所在です。
「私はこう思う」という時と「私たちはこう思う」と話すときは、チームとしての意見と聞こえるから、その一員として「そうだ、そうだ!」と思えることも多かったけれど、いざ、自分が使ってみると、すごく言いやすいんです。
どうしてなのか、考えてみると、「私」を主語にすると、私の責任で伝えているけれど、「私たち」となった瞬間に、合意であって、私だけの責任ではないという言葉になっているからなんだと気づきました。

それ以来、どこで「私たち」と使えばいいのかは考えながら使っているのですが、やはり「私たち」という時のほうが、言いづらいことなどは言いやすいんですよね。
結局逃げる口実を作りながら、主張している感覚でした。

そうばかりではないとは思いますが、とある企業様で責任の所在がわからなくなるような事がありました。

「私達で○○をしよう」と一致団結して、ひとつのことをしようと決めました。ところが、「集まる日時が決まらないから先に進めないじゃないか」「企画はみんなでしないと進まないのに、企画の話がひとつもでないのはおかしい」「日付が決まっているのに、なんで何もやらないんだ」と声が上がってくるのです。

「ちょっと待って!そう気づいた人が始めたらいいんじゃないの?みんなって誰?あなたはみんなの中の一人じゃないの?」
思わず確認してしまいました。すると、「責任者も担当者も決まってないんだから、進むわけがない。このプロジェクトは解散です。」と呆気なく諦めてしまおうとするのです。

私「みんなでやるって何?あなたは具体的に何をやってみたの?」
A「だって仕方ないですよ。みんなやろうとしないんだから・・・」
私「みんなって?」
A「だから、話し合ったみんなですよ」
私「みんなという言葉の中に、あなたはいるの?」
A「はい。もちろんいました。だからイライラしているんじゃないですか」
私「そっかあ。イライラしてるんだね。じゃ、どうしたらイライラが収まるの?」
A「まず、何かが始まればいいんですよ」
私「あなたは、みんなが始めるために何するの?」
A「えっ?僕ですか?」
私「そう、あなた」
A「僕はみんなにやろうぜって言うかどうか位ですよ」
私「いいじゃん。言ってみたら?」
A「僕ですか?なんで僕なんですか?」
私「もし、みんながA君と同じ事を考えていたら、そりゃ何も進まないよね。
  誰かがやってくれると思っているの?じゃ、みんなって誰?」
A「みんなって僕達ですよ・・・。一回、みんなで集まって話します」
私「うん。A君、諦めるのはいつでもできるから、やってみようね」
A「はい。僕、リーダーじゃないけど、イライラしてるだけなのイヤなんで、集めて話します」
私「何か、手伝うことある?」
A「いや、大丈夫です。僕でやれます」

すごく前向きな話し合いがなされた後のあきらめムード。イライラしていたA君でしたが、結局その後リーダーを自ら引き受けて活動が始まりました。

私自身、「私たちで何かやりたいね」という時ほど、相手に頼ってしまったり、何かしてくれるだろうと待ってしまうことも多々ありました。でも、私たちって「私」も含まれているんですよね。そのために私は何をするのかを考えることもなかったんです。
つまり、責任というものが「私たち」という曖昧なものに転嫁されて、誰一人責任を持たない状態が創り上げられていることに、気づかず、自分たちで何も動こうとしないこともあるのではないでしょうか。

「私たち」には「私」も含まれているんです。
じゃ、「私」は何をしますか?

「私たち」とは、一人ひとりが責任ある存在であることを忘れてはならないと改めて感じました。

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