場を見ることの大切さ

昨日(2011年8月4日)は、会議運営コーチの養成講座だったのですが、チームにも、運営者にも癖があるものだなと感じましたし、何よりも内容だけに集中している時よりも、何でも言える場を作りながらの方が、会議の内容が高まることを改めて感じました。

一つの視点としてなのですが、アクションラーニングという質問会議で設定されているのが、「場づくり」です。そのためには、会議内容ではなく、その場の雰囲気に関わっていくという関わりをするのですが、人の癖として、その運営が得意な人と、会議内容の仕切りが得意な人がいらっしゃって、そのどちらも見ていくというのは、トレーニングが必要なのだと感じました。

具体的に言いますと、何となく突っ込み辛い内容の会議に対して、一度「いい辛い。どこまで話していいんだろう?という話をさせてしまう。すると、何でも話すから、何でも聞いてくださいという事が確認できた時に、突っ込んだ質問と率直な答えが繰り返されて、内容の質さえ変化していきます。すると、内容の質が変化することで、短時間で、予定調和以上の答えを持てる場合が多くありました。

とは言っても、数回繰り返していると、お互いが何でもいえる状態は最初からある状態での会議になって行きます。そんな時に、場作りに関わらなくても、内容に集中したほうが早くなる場合があります。
そうなると場作りの大切さが不透明になってきそうですが、その時に更に内容以外の場作りに目を向けると、それ自体が、会議以外の場でも「こうしたらいいんだあ」という気付きに繋がることもありました。

見ていて、この場作りに目が向けられるチームは、内容の質があがり、行動計画を立てる頃には、その人のために私に何ができるのかを考える人達ばかりになっていました。
どうしても、内容ばかりに拘ってしまうのですが、場の管理の大切さを改めて目の前で見ることができました。

人ってやはり感情の生き物なんですね。
感情がどうあるかによって、全く成果物も変化してしまうのですものね。
改めて、アクションラーニングそのままではないとしても、「何でもいえる場になっているのか」「チームのためになっているのか」など、確認しながら過ごしていきたいなと思いました。

あなたは、周りのある「場」とどのように関わっていますか。
心地良い場でなかったとしたら、どのようにしたらよくなりますか。

コメント

  1. 佃軍治 より:

    先日は、ご指導頂き、ありがとうございました。おかげさまで5セッションを楽しく、有意義に過ごすことができました。

    内容の質の変化を感じるまでには、まだ観察眼が備わっていないので、今後も精進して行きたいと考えています。今後もよろしくお願いします。
    このコラムの内容、具体的にどの場面での話なのかなど、その場でもう少し聞きたかったです。

  2. coachsmile より:

    佃さん
    こちらこそ、ありがとうございました。
    既に認定を受けていらっしゃる方とご一緒できるのは、楽しかったです。
    はい、簡単に言うとサポートの二人の癖。
    私はメンテナンスとタスクだとメンテナンス寄り。もう一人はタスク寄りですよね。これだけでも違いますが、だから足りない部分を補い合うというよりも、お互いに強みを磨いて、経験を重ねることで別の視点のアプローチも手に入れているのだと思います。

    お互いに磨き合いたいものですね。

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