ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

思いを形にする力

   

書こうか書くべきでないのかを迷ったのですが、私自身、しっかり記憶にとどめておきたいので、書くことにしました。

出会った高校生のお話です。
彼らに向けた就職支援の授業をさせていただきました。私の授業は、きっと学生や先生が想像していたものとは違っていたに違いないと思っています。けれども、その授業の中で、感じたものがある生徒さんが授業終了後に話がしたいと来てくれました。3人で話しに来てくれた人達も居ましたが、その後は一人ずつお話をさせてもらいました。

その中の一人の生徒さんのお話です。

彼女は小さいときに両親が居なくなり、施設で育ちました。そして最近になり親戚のところで一緒に生活をしています。そのため、自分で働きながら、学校に通っています。その上、いろんなことが起こり、学校すら行けない時期も経験しました。その子が最後まで熱心に話しを聴いて、感じたことがあったのだと、私に感想と宣言を伝えに来てくれました。
「私は、小林さんの言っていたように親のせいにせず、自分で選択した道を進もうと決めていながらも、やっぱり迷っていました。けれども今日、話を聞いて、自分のやりたいことをやろうと決めました。できるかどうか分からないけれど、自分の心を強くするために、まず○○をします。そして、そのことを乗り越えられたら、私は強くなれる気がします。その強い心を持って、私のような思いの子供を減らすために、子供達が笑顔で居られるようなことに関わっていきたいんです。」

挨拶もしっかり出来て、言葉も丁寧に話せて、思いをしっかり伝えられるこの人なら大丈夫!と思いました。だからその事も伝えると、彼女は続けました。
「そうなんです。私はこう見えても、本当に運が良くて、いろんな人達に支えられてきました。助けてくれる人達がいっぱい居たんです。その人達と離れることが何度かあって、例えば中学の時にお世話になった先生にもお礼が言いたかったけれど、その時の私が言っても、先生は喜んでくれないと思いました。だから、私は○○を貫きとおして、心が強くなった時に、改めてお礼を言いたいんです。だから、本当は卒業の時にお礼を言いたかったけれど、我慢をしてまだ言っていないんです。ちゃんとお礼を伝えるためにも、強くなった自分をみて喜んでもらえるためにも、先生のおかげでこんなに変われましたって言えるためにも私は頑張ろうと今日、また強く思えました。本当にありがとうございます。」

2時間に満たない授業とこの二人の会話の中で、この人はこんな風に自分を見つめ、これからを見、感想と宣言をしてくれた。私はこの人との出会いは忘れてはいけない気がしました。
最後に名前を聴いて、いつ会っても声がかけてあげられる自分で居たい。そのためにも私も成長し続けたいと思いました。

彼女に与えた影響があったとしても、私は彼女からもらったエネルギーの方が大きかったです。近くで二人の会話を聞いていた教頭先生も彼女に「おみそれしました。一緒に応援していきます。」と仰っていましたが、私も彼女にこれから会える機会がなかったとしても、彼女のことは決して忘れないと決めました。
文だと、私が何を伝え、彼女が何を語ったのか、思いなども伝わらないかもしれませんが、今日は自分の記憶が薄れないように、自分のためにこの文を書かせていただきました。
彼女にまた会い、「一緒に子供達の笑顔を増やそうね」と言い合える日を信じながら・・・。

あなたにもお伝えできることがあるとしたら、影響は与えるだけではなく、与え合うものだということだと私は思います。
大きく語れる夢が大切なのではなく、今の思いを大切にしながら、未来(あす)に向かっていく思いが大切なのかもしれないという事も彼女に教わった気がします。
ありがとう!

そんな事を教えてくれた彼女に、私はどんな影響を与えてあげられたのだろうか。
目頭が熱くなるのを感じながらも、「ここで彼女の思いを流したくない」と思い、涙をこらえた私。せめても、私ながらの応援の示し方だったのかもしれません。

他に話しをしに来てくれた一人ひとりも覚えています。
その人達のことも私は忘れない。夢を語り、夢に近づく一歩を踏み出した彼ら彼女らを応援し続けたいと思います。
それが私にできることだから。

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