問題のボトルネックがどこなのか

アクションラーニングをするようになって、一段と感じているのは、始めの一歩の大切さと、どこが最重要課題なのかを導きだすことの大切さでした。

課題解決のための手法はいっぱいありますが、会議での合意形成の大切さ、つまり納得感があるかないかの違いを感じます。それは答えへの納得感でもいいのですが、結局想定内の考えが与えられるだけのことが多いです。しかも、課題解決となるとどんよりムードになりがちです。

けれども、停滞している時に、「こんなに課題が堆積している」と改めて感じるよりも、まず突破口である1点に集中して、その1点の課題をどこにするかを合意した上で、解決策を導き出し、行動をしてみると、その1点から、動き始めることができる。時に想定外のこともある。というのが、一つの方法として有効なんだなと感じるようになりました。

しくみの中には、他にも大切な「質問を優先させる」というものがあるのですが、今日は流れという点で話しをします。

というのも、私自身が何かトラブルが起こると、ありとあらゆる課題を抽出してみるのですが、全てをクリアにできないので、どこから手をつけるのが得策だろうか?と考えて、部下に指示を出していることが多かったのです。けれども、部下は「私がどう考えて、その結論に至って指示を出したのか」という事には全く興味がなく、ただ指示を受けるだけか、納得していないのに上司の命令だから聞いているという感じだっただろうと考えられます。

けれども、ここが一番の課題だという事が共有できて、その上で指示があれば、それ以降は私の指示を受けなくても考えられるようになったのかもしれないなと感じました。
結局、1対1のやりとりの中では、相手に考えさせることはしてきたけれど、「ここが肝(ボトルネック)でしょ。」というのは、私の判断になってしまっていました。今考えれば、もう少し違うアプローチができただろうに。

そんな反省もあり、今関わっているところでは、問題が起きたら、自分達で何が一番重要な点なのか考えてもらうことにしています。それがすぐに結果に結びつくわけではないけれど、少なくとも納得感があって、一歩を踏み出せているんだろうと考えられます。
「どこがボトルネックなのか」を考えて、そのボトルネックに対しての対策を立ててみることで、問題の再発も防ぐことができると考えて、行動できると、他の問題点も芋づる式に解決されるようなイメージで、一歩が軽くなる感覚を感じることができます。
また、そんな時のボトルネックは、自分達が目先で考えていた課題ではなく、別の所にあることも多く、その課題を見出せた時の爽快感を一緒に考えて、納得できた時には、妙な一体感さえあります。

一つの考え方として、時間のない人や、立ち止まってしまっている人ほど、「ボトルネックはどこなのか?」を見つけて、その1点に集中してみるのも一つの方法かと思います。

私の仕事での最近の問題は、パソコンの調子が悪いこと・・・。これは大きいんです。ストレスにまで繋がっています。
その状態から抜け出すために何をするのか。自ずとわかりそうなのに、まだ出来てない。あれ?そうすると別にボトルネックがありそうですよね。その場だけでなく、ボトルネックを探ることで、広い視野で物事を見ることもできるかもしれません。

あなたも忙しければ忙しいほど、ボトルネックに目を向けてみませんか。

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