ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

中小企業の採用について思うこと

   

これが全てではないし、語弊があるかもしれないことを覚悟して申し上げますと、学歴や知識で採用するよりも、大切な事があると経験から学びました。

運よく私のスタートは公務員です。2年目からは秘書課に所属をし、職員採用試験の立会いもさせていただきました。そして、結婚して勤めた中小企業では、製造業の事務職ですが、当時60名規模の会社なので、経理総務人事など製造以外のことに関しては事務所と呼ばれる部屋の中の経営者を含めた4人が話しを見聞きしている状態でした。3年目以降は人事にも直接関わるようになりました。

そうした中で、履歴書の何を見るのかは変わってきました。どういう人が頑張ってくれるのかが見えてきたからだと思います。そう見えてくると、公務員の時の立会いでぼんやり見ていたことも、今なら明らかになるだろうと思えることもありました。公務員の時は振り返ってみるくらいしかできないので、脇に置いておいて、中小企業の場合特に大切にすることなのだろうなと思うことがありました。

それは・・・。

本人の「やる気」です。
中小企業ですから、仕事の内容自体に本気になれる人が最初から入ってくることは正直少なかったです。中にはいらっしゃるかもしれませんが、多くの場合「どうしてもすぐにでも働きたい」「家族を守るためには少しでも」「どんな仕事であってもすぐ働きたい」「話さなくてもいいという職場が見つからないから、黙々と仕事をしていればいいなら使ってほしい」など、切なる思いがありました。
こうした思いを持っている人は、入ってからも真剣です。少しでも仕事を覚えようと頑張っていました。
ここには学歴や持っている知識など関係なかったのです。本人がいかにやろうとしているのかだったのです。

ただし、その中で注意すべきなのは、職を転々としている人です。転々としている理由が問題です。どんな理由で転々としていたのか。
家庭の事情の方は、その事情がクリアされたのか、これからも続く可能性があるのか。それでもやる気があるのかを確認しました。
上司や会社が悪くて居られなくて辞めたという人は、その理由を聞いて、本人にも理由がありそうなのに他のせいにばかりしているのであれば、この会社に来てもそう言って辞めていく可能性が高いので不採用。
やりたいことを見つけてブラッシュアップしていこうとして転職している人は、その先この会社に何を望んで入ろうとしているのかを確認してから、採用になることもありました。
とにかく、履歴書でみようとしているのは、その人の人間性だったのです。見えない部分を質問していくのです。そのことによって、本気が見えれば即採用でした。

結果的にそういう人はやめないし、あきらめない。何とか頑張ってみようと入ってから勉強してくれているんです。与えられた仕事に黙々と没頭する人も居れば、どんどんやれる範囲を広げていこうとする人もいます。いづれにしても、本当は辛いのかもしれないけれど、続けてくれて、会社に入ってから表情が明るくなる人が多かったのです。

何度か、学歴がすごく優秀なので採用してみようという事になった方がいらっしゃいました。中にはやりがいを見つけて頑張られた方もいらっしゃいますが、多くの場合、「こんな仕事やってられない」「レベルが低い人達と一緒にされたくない」などと辞めていきました。自分でやりたいことが出来る規模の会社で、やりたいことを試してみるいい場だと思うんだけれど、その人達にとっては、自分がどんな風に見られるのかが大切になってしまったのでしょう。その数人の人達は入社動機も「親に薦められたから仕方なく・・」「いきたい所が全部断られちゃったから、遊んでるわけにもいかないから」と、嫌々なんだという事が伝わってきます。
そうすると、結局入社してからも、切り替えができない限り、辞める理由ばかりを探しているように感じました。だから肩をおとして、元気ないように見えることが多かったのです。最後には「辞めます」と報告に来た頃には「そういわずにさあ」と止める人は一人も居なくなっていました。

今も数社の中小企業様に関わっていて、新人研修などもさせていただくことがありますが、入社理由やその語り口を聞いていると、これから頑張りそうだなあって人も何となくわかります。中には、入ってからやりがいを見つけ、「入社当時とは見違えるね」と言ってしまう人も居ますが、多くの場合は入社前に見えていると考えられます。
新人研修だけを受け持たせていただいている大手企業様では継続的なお付き合いがないので、そこまで確認できませんので、私が伝えられるのは中小企業様に対してのみです。

「やる気」「本気度」は、気持ちだから後から周囲が作ってあげるものではなく、本人が中から発揮するものです。採用したからには、そのうちなるものを引き出してあげるか、違う部分で何か能力を引き出してあげることもできるかもしれません。けれども、周囲が与えようとして与えてあげられるものではないのです。
知識は後から与えてあげられる。だったら、内なる動機を持っている人を採用することが、中小企業には大切なんではないかと思います。

とここまで話して来ましたが、採用担当者はわかっていることなのかもしれません。違うと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今まで20年以上採用や人事にも関わってきて、改めて口にしてみたいと思いました。採用とは程遠い時期に。

私自身が前の職場に熱い思いを持って入社したのかというとそうではないかもしれません。けれども「長く勤められる会社」という基準がマッチしていたことで採用となったと思います。
「本気で頑張ろうとしている人はやる理由をいっぱい考える。本気じゃない人は言い訳ややらない理由ばかりを考える。」
採用の際に既に、違いはあるのではないでしょうか。

ただし、採用した人には責任は持ちたい。どんな理由であれ採用した人が困っているときには一緒に考えてあげられる存在では居たいと思います。この部分も含め、採用する時は採用する側も本気で向き合い、入社してからは寄り添っていくのではないでしょうか。

6月初日にちょっと語ってみました。

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